「刺さるコンテンツ」を作るコツ|G社様

今回は、ユーザーにとって、印象強く、リアルな行動に繋がるようなコンテンツ(記事や画像)で成果を上げている事例をご紹介致します。

ご紹介するのは学生向け寮を運営されているG社様での事例です。

見た瞬間、おっ!?と目に入るインパクトを!

早速ですがこの写真、何を作っているところでしょうか。答えは、コロッケ。しかも学生向けですから、かなりのボリュームです。

G社様では、学生のために毎日食事を手作りしています。しかもこのコロッケに象徴されるように、かなり手間暇をかけて調理されています。一般的に食事を提供する業者さんはコロッケは冷凍ものを使うことが多いようですが(それは業務効率的に普通のことですが)、こちらでは、じゃがいもを茹でて潰すだけでなく、肉も炒めて刻む(挽肉を買ってくるのではなく!)ところから毎回調理しています。普通のご家庭でも、なかなかここまで手間をかけられるものではありません。

なぜ、コロッケの話を取り上げたのか?

「食事」が重要となる食事付きの学生寮を紹介するために、私たちはこのコロッケの話を象徴的に掲載することにしました。食事付きの物件を最初に探すのは、実際にここに住むであろう学生のお母様です。つまり子供の食事を心配する母親です。そのお母様は、コロッケを手作りする大変さを実感としてよく分かっているので、このコロッケの調理中の写真を一目見ただけでその意味するところが分かり、一瞬で惹きつけられるのです。

つまり、ターゲットとなるユーザー(ここでは母親)が、最も関心を持っていること(ここでは食事)について一瞬で惹きつけるコンテンツ・・・それがコロッケの調理風景だったわけです。ここがコンテンツ作りにおいて最も重要であり、ユーザーのことをしっかりと理解していなければ、しっかりとマトを射抜くことはできません。

文章でくどくど説明するよりも、リアルな写真を

ちなみにこのページでは写真で勝負をかけています。実際、コンテンツ制作に関して以下のような情報があります。私たちはつい文章を書いて説明したくなってしまいますが、ネットではユーザーは私たちが思っている以上に文字情報を読んでくれないようです。(ただし技術系のコンテンツなどは、よりじっくりと読まれる傾向があることも分かっています。)

Search Engine Journalのコラム「視覚によるストーリーテリング」(原題:Visual Storytelling: Why Data Visualization is a Content Marketing Fairytale)にヒントがありそうだ。

このコラムによれば「平均的な読者は1ページの単語総数のうち28%しか読んでおらず、文章にすると、2~3行程度にとどまる。それでは、伝えたいストーリーが伝わらない。内容が素晴らしいだけでは不十分で、内容を確実に伝達するためには視覚化することが重要だ」

出典:https://innova-jp.com/story-contentmarketing/

あなたの会社でも、顧客に刺さる強みが埋もれている?

ところでG社様では、このような手の込んだ手料理を、当たり前のように毎日作っているので、それがすごい強みだとは思わず、旧サイトではうまく表現しきれていませんでした(料理の写真も完成品を載せていただけでした)。 しかし同じように、実は埋もれているすごい強みがあるのに、それに気づいていない企業を私たちはたくさんみてきました。むしろそうした企業がほとんどだと言えるかもしれません。

実際、自社のことを顧客視点で見つめ直して、強みを客観視するのは、なかなか難しいことです。だからこそ、それができるかどうかが、他社との大きな違いを生むことになるわけです。

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